ビザについて / 留学へ向けた準備

台湾留学では、どのようなビザが必要になるのでしょうか? ここでは、台湾ビザの基礎知識をご紹介します。
また、大学の語学学校で中国語を学ぶ語学留学と、大学の学士・修士・博士課程で専門分野を学ぶ正規留学に分けて、それぞれのビザ情報をご紹介いたします。

1.台湾ビザの基礎知識

ビザの種類

日本で台湾のビザを取得する場合は台北駐日経済文化代表処で申請する必要があります。

但し、渡航目的によってビザの取得が不要な場合もあります。観光目的であれば、パスポートの残存日数が6ヶ月以上ある事と、 入国時に復路便の航空券(或いは乗船券)を提示すれば、ノービザで90日間の滞在が可能です。

【語学研修査証】

1: 必要書類
停留査証の申請に必要な書類の外、下記の書類が要求されます。
(1) 学校の入学許可書原本と写し1通
(2) 留学費用証明(銀行残高証明など)

◎ 停留査証が発給されますが、個人の都合によりシングル又はマルチビザのどちらかを選択する事が出来ます。
◎ 滞在期間は90日となりますが、それ以上の滞在を希望する場合の在留更新が可能です。

詳しくは国政部入出国及移民署あるいは各県(市)に配置される移民署のサービスセンターにお問い合わせください。
なお180日滞在した後の滞在延長を希望する場合、居留査証への切り替えが必要となります。 詳しくは外交部領事事務局まで。

【短期停留査証の申請】

停留査証は、滞在日数180日以内の短期ビザのこと(滞在日数によって14日から90日までのビザが発行されます。

90日以上を希望する申請者は一定の条件を満たさなければなりません)。
対して居留査証は滞在日数180日以上の長期ビザのこと。

1: 対象者

1.査証免除措置適用外の外国籍の方。

2.査証免除措置に決められた滞在日数より長く滞在したい外国籍の方。
(日本国籍以外の方は場合により申請手続が異なるので、予め当代処にお問い合わせ下さい。電話: 03-3280-7800)

2.必要書類
  1. 旅券:残存期限が6ケ月以上
  2. 査証申請書:1通(必ず本人の署名が必要)
  3. 写真:2枚(4cm×5cm、申請日前6ケ月以内撮ったもの
  4. 帰国用の航空(乗船)券或は次の目的地への航空(乗船)券
  5. 査証手数料
  6. 査証申請は本人または代理人が直接窓口にて申請すること。郵送申請は不可。
  7. 所要日数:翌日発給。即日発給を希望する場合は、査証特別扱い料金として手数料50%増し。

※北朝鮮国籍の方は上記の書類以外、下記の書類が要求されます。

  1. 日本再入国許可書(残存期間が6ヶ月以上)
  2. 外国人登録証明書のコピー1部(原本は提示のみ)
  3. 在職証明書或いは在学証明書

ビザの申請方法

一般的に、ビザの申請をするのは各国の在日大使館で行いますが、 台湾(中華民国)には大使館がありません。
その代わり、大使館業務は台北駐日経済文化代表処が代行していて、 東京をはじめ大阪、福岡、札幌、横浜、那覇に支所を設けています。

90日間以内の滞在についてはビザがなくても入国することができますが、 90日より長く滞在する必要のある場合(就労・語学研修・ワーホリなど)は、 必ず台北駐日経済文化代表処にてビザを発給してもらう必要があります。

台湾へ渡航するためのビザ申請はインターネットで簡単にできますので、下記のビザ申請専門Webページからチャレンジしてみてください。
ビザ申請専用Webサイト: https://visawebapp.boca.gov.tw/

ビザ申請の流れ

ここでは、留学ビザ(停留ビザ)の申請画面を元に説明しています。
※ワーキングホリデーの申請方法も基本は同じです。
※申請画面は中国語と英語の2ヶ国語で表示されています。

1. ビザ申請専用Webサイトにアクセスする
https://visawebapp.boca.gov.tw/

2. 【一般簽證申請】をクリック。※このあと申請画面が4ページ続きます。
申請画面1
3. 国籍や申請するビザの種類、個人情報などを入力して【下一部】をクリック
申請画面2
4. パスポートNo.や渡航理由などを入力。
申請画面3
5. 入国に関する質問に【Yes】か【No】で回答する。
申請画面4
6. 代理人申請をするかどうかを問われます。 ※代理人申請も出来ますが、基本的にはすべて自分で手続きすることをオススメします。
申請画面5
7. すべての必要項目を登録し終えたら【送出】をクリックする。
ビザ申請書をプリントアウトし、署名欄に自筆のサインをしてください。

8. 下記の書類とともに各自指定した代表処(台北駐日経済文化代表処など)の窓口に提出する。
※郵送での提出は認められておりません。必ず各代表処まで赴き、窓口へ提出してください。

ビザの申請時に必要な書類は下記の通りです。
1. ビザ申請書  : 1通(必ず本人の署名が必要)
2. 大学の入学許可証 : 原本と写し1通
3. 留学費用証明    : 銀行残高証明など
4. パスポート  : 残存有効期限が6ケ月以上あること
5. 写 真  : 2枚(4cm×5cm)
6. 申請手数料  : シングル5,300円 / マルチ10,500円  (※2018年1月15日現在)

2.もっと知りたい台湾ビザ

学生ビザの年齢制限について

学生ビザ(語学研修ビザ)は年齢制限はありません。
学校から入学許可をもらう為の書類や学費を準備できれば、何歳でも取得可能です。
但し、ワーキングホリデービザには年齢制限があります。

台湾でのビザ取得

台湾入国後に、居留目的を変更しビザの申請をすることはできません。

例えば、ノービザで入国し途中で学生ビザへ切り替えたい、または、現地での就職が決まったので就労ビザに切り替えたい等は出来ないという事です。
居留目的が変わる場合は、必ず、一度出国してビザを取得する必要があります。

ビザの切り替え

ビザ申請時にシングルかマルチかを選択できます。シングルビザはいったん台湾から出国すると無効になります。
マルチビザは出入国の制限はありません。

シングルを取得して渡航したものの、一度台湾を出国することになった場合、そのビザは無効となり一からビザ申請をしなければなりません。 現地でのマルチへの切り替えは基本的には出来ませんが、一度、移民署へ問い合わせてみましょう。

学生ビザ(語学研修ビザ)は最大90日間の滞在が可能です。
延長を希望する場合は、停留ビザへの手続きが必要ですが、延長する理由が妥当ではない場合は拒否されますのでご注意ください。

3.台湾ビザ注意事項

ノービザでの出入国の繰り返し

台湾では、日本人であれば90日以内はノービザでの滞在を許可されています。
よって、3ヶ月に一度の帰国を繰り返すことは基本的には可能です。

ただ、状況によっては入国を拒否される場合もありますのでご注意ください。
語学留学での滞在であれば、できるだけ学生ビザの発行対象となる学校で留学される事をおすすめします。
ちなみに、ノービザで入国し延長申請は出来ません。

オーバーステイに注意!

180日間を過ぎたにも関わらず滞在を続けると不法滞在となり、出国時に罰金を科せられる事となります。

解決策としては、180日間を過ぎる前に、一時帰国するか近隣の第3国へ出て戻ってくれば問題ありません。
再入国すればその後の90日間はノービザで滞在可能となります。

いずれにせよ、オーバーステイにならないように気をつけましょう。
台湾でオーバーステイに気付いた場合、直ぐに移民局に出向いてください。 罰金についての説明と出国について説明があります。一度切れたビザの延長手続きはできません、帰国するか第3国へ出国する必要があります。

オーバーステイした場合、今後、台湾へ再入国したい場合は、残念ながらノービザでの入国はできません。
必ず、ビザを取得する必要があります。

アルバイトについて

語学研修ビザや観光ビザで働くことは違法にあたります。
台湾にはワーキングホリデービザがあるので、アルバイトをしたい場合はそちらを取得しましょう。

4.語学留学の場合

停留ビザとノービザの違い

語学留学で台湾を訪れる場合、「語学研修査証(停留ビザ)」を取得できます。

台湾はノービザで90日間滞在できますが、規定上は観光・商用・親戚訪問などの目的に限られています。
またノービザで入国すると滞在期間の延長はできませんが、停留ビザでは一度だけ最大90日間の延長が可能です。

ですので、特に3ヵ月以上の留学を考えておられる方は、停留ビザを日本で取得したほうがよいでしょう。

マルチビザが安心

停留ビザにはシングルビザとマルチビザがあります。

シングルの場合、有効期間の途中で一度でも出国するとビザが失効してしまいますが、マルチビザは何度でも出入国できます。
留学中は急を要する帰国など何が起こるかわかりませんので、マルチビザを取得しておいた方が安心です。

【ビザ発給手数料】(2015年4月現在)
シングル :  6000円
マルチ  : 11900円
※翌日発給の場合です。即日発給は上記の料金から50%上乗せになります。

必要書類は?

ビザの申請は本人または代理人が直接窓口に出向く必要があります(郵送申請不可)。

大使館業務を行っている台北駐日経済文化代表処は東京にあり、このほか札幌、横浜、大阪、福岡、那覇に支所を設けています。 下記の書類を持って、最寄りの窓口で申請しましょう。

台北駐日経済文化代表処(東京)の申請受付時間
月~金 9:00~11:30  13:00~17:00
※土日と日本の祝祭日および年末年始(12月29日~1月3日)は代表処・支所とも休館。
このほか春節(旧正月)も休館しますので、ホームページであらかじめ確認してください

停留ビザが発給可能な学校は?

語学留学のための停留ビザ(語学研修査証)が発給できるのは台湾当局が指定する大学の語学学校のみで、民間の語学学校ではこのビザを申請することはできません。

2015年4月現在で、以下の38校が指定校となっています。
※指定校は変わる可能性もありますので、最新情報の確認をお願いします。

ビザ発給可能な指定校リスト
<北部> 計18校
  1. 国立中央大学 語言中心
  2. 国立台北教育大学 語言中心
  3. 国立台湾大学 文学院語文中心・中国語文組
  4. 国立台湾大学 文学院語文中心・国際華語研修所
  5. 国立台湾師範大学 国語教学中心
  6. 国立交通大学 華語中心
  7. 国立政治大学 華語文教学中心
  8. 中国文化大学 華語中心
  9. 淡江大学 成人教育部・華語中心
  10. 輔仁大学 附設語言中心
  11. 銘伝大学 華語文訓練中心
  12. 開南大学 華語中心
  13. 中原大学 推広中心・華語組
  14. 中華大学 華語中心
  15. 台北城市科技大学
  16. 中華科技大学 語文言中心
  17. 龍華科技大学 華語文中心
  18. 東呉大学 華語教育中心
<中部> 計6校
  1. 東海大学 華語中心
  2. 逢甲大学 華語言教学中心
  3. 静宜大学 華語文教学中心
  4. 国立台中教育大学 華語文教学中心
  5. 国立嘉義大学 語文中心・華文組
  6. 建国科技大学 語言中心・華語組
<南部> 計12校
  1. 国立高雄師範大学 語文教学中心
  2. 国立成功大学 文学院・華語中心
  3. 国立中山大学 華語教学中心
  4. 国立高雄大学 華語文中心
  5. 国立屏東教育大学 語文中心
  6. 南台科技大学 華語中心
  7. 文藻外語学院 華語中心
  8. 国立屏東科技大学 華語中心
  9. 義守大学 華語文中心
  10. 高苑科技大学 華語中心
  11. 崑山科技大学 語文中心・華語組
  12. 台湾首府大学 華語中心
<
<東部> 計2校
  1. 慈済大学 語言教学中心
  2. 佛光大学 語言教育中心

5.正規留学の場合

では次に、大学の学士・修士・博士課程で専門分野を学ぶ正規留学のケースです。
どのようなビザが必要なのでしょうか。

留学目的で台湾に6ヵ月以上滞在する予定の人は、居留ビザの申請が可能です。
台湾外交部の領事事務局によると、正規留学者向けの居留ビザの必要書類は以下の8点となっています。

これらをそろえて、日本の台北駐日経済文化代表処(東京)やその支所(札幌、横浜、大阪、福岡、那覇)で申請しましょう。

  1. ビザ申請書
  2. 写真2枚 (6ヵ月以内に撮影したもの)
  3. パスポートおよびそのコピー (残存有効期間6ヵ月以上)
  4. 健康診断証明書およびそのコピー (3ヵ月以内に診断されたもの、所定フォームあり)
  5. 入学許可通知あるいは在学証明、成績表およびそのコピー
  6. 最高学歴証明(卒業証書および成績表を含む)とそのコピー
  7. 財力証明およびそのコピー
  8. その他個別に必要な書類

ビザ発給手数料(2015年4月現在)

シングル :  7900円
マルチ  : 15700円

※翌日発給の場合です。
即日発給は上記の料金から50%上乗せされます。

居留ビザで台湾に入国後、15日以内に居住地を管轄する移民署の窓口で居留証を申請しましょう。
居留証があれば出入国に制限がなくなったり、身分証代わりに使えたりと便利です。

居留ビザと健康診断書

一口に台湾留学と言っても、1年未満の語学留学を予定している人や、大学への正規留学を目指す人などいろいろですよね。

準備する書類はそれぞれ異なりますが、共通する書類もあります。その一つが、居留ビザ申請のための健康診断書です。
この健康診断書が必要になるケースというのは、もちろん正規留学の場合も含まれますが、停留ビザで入国した語学留学生が滞在途中で居留ビザに切り替える際の必要書類として、現地で準備される方も多いのではないでしょうか。

ここでは、現地での居留ビザへの切り替え、そしてそれに必要な健康診断書の入手方法について、ご紹介しましょう。

1.居留ビザとは?

居留ビザとは、台湾に180日以上滞在を予定している人を対象とするビザです。

留学目的で見ると、大学の語学学校で中国語を学ぶ語学留学生や、大学の学士・修士・博士課程で学ぶ正規の留学生および交換留学生が対象に含まれます。

うち正規留学や交換留学生の方は、最初から居留ビザを取得して入国することが可能です。一方、語学留学の場合は、はじめに停留ビザ(語学研修査証)を取得して入国する方がほとんどでしょう。

そして同一の学校で継続して満4ヵ月在籍し、授業の欠席数が総授業数の四分の一を超えないなどの条件に合致する場合、居留ビザへの切り替えができます。

ただし、180日以上滞在することが前提ですので、次のタームの授業料の支払いを先に済ませ、引き続き3ヵ月以上在籍することを証明する必要があります。

2.居留ビザに切り替えるワケ

語学留学の場合、必ずしも居留ビザを取得する必要はありません。

もともと半年未満の予定で留学する方は、90日間の停留ビザを一度だけ90日間延長できますし、日数が足りなければ一度出国して停留ビザを取り直すことも可能です。

しかし、出国にかかる費用や手間を考えると、長期留学の場合は特に、台湾から離れずに留学を継続できる居留ビザは便利で経済的な選択肢の一つと言えるでしょう。

3.現地での健康診断書の入手方法

それでは、滞在中に停留ビザから居留ビザに切り替える際に必要となってくる健康診断書とはどのようなものでしょうか。具体的な入手方法を見ていきましょう。

フォームの入手

居留ビザ申請用の健康診断書は、所定のフォームがあります。

日本の台北駐日経済文化代表処や台湾の衛生福利部疾病管制署のホームページなどからダウンロードできます。
衛生福利部疾病管制署のフォームは、パソコン上で氏名などが記入できます。

衛生福利部疾病管制署 健康診断書のダウンロードはこちら
※「4.健康検査項目表(乙表)【104年2月6日修正】」をクリック

検査を受ける

外国人対象の健康診断を実施している指定病院で検査を受けます。

台北市や新北市、桃園市などの74病院で受けることができます。
費用は病院によって異なりますが、2000NTD(約8000円)前後が目安でしょう。

2015年2月よりHIV抗体検査の項目が除外されました。
なお、日本人は腸内寄生虫の便検査およびハンセン病検査は免除となっていますが、詳しくは病院にお問い合わせください。

※以下の検査項目リストをご参照ください。

指定病院リスト

健康診断書を受けれる指定病院のうち、台北市にある11病院をリストにしておきます。
※台北市の指定病院(2015年4月15日更新)

病院名 住所 電話
馬偕紀念医院(台北) 中山区中山北路二段92号 02-2543-3535
国泰総合医院 大安区仁愛路四段280号 02-2708-2121
台北市立聯合医院(陽明院区) 士林区雨聲街105号 02-2835-3456
台北市立聯合医院(忠孝院区) 南港区同徳路87号 02-2786-1288
台北市立聯合医院(仁愛院区) 大安区仁愛路四段10号 02-2709-3600
台北市立聯合医院
(和平婦幼院区・和平院)
中正区中華路二段33号 02-2388-9595
新光呉火獅紀念医院 士林区文昌路95号 02-2833-2211
台安医院 松山区八徳路二段424号 02-2771-8151
三軍総医院松山分院附設民衆診療服務処 松山区健康路131号 02-2764-2151
台北市立聯合医院(中興院区) 大同区鄭州路145号 02-2552-3234
台北市立萬芳医院 文山区興隆路三段111号 02-2930-7930

4.その他必要書類など

語学留学目的の居留ビザ申請には健康診断書など、以下のリストの書類が必要です。

このうち、自分で記入する書類はビザ申請書と研修計画書の2種類ですので、それほど手間はかからないでしょう。
停留ビザの期限ごとに出国する手間を省きたいという長期留学予定の方にとって、居留ビザ取得は検討の価値ありです。

  1. ビザ申請書(本人の署名が必要)
  2. 写真2枚 (6ヵ月以内に撮影されたもの)
  3. パスポート原本およびコピー(残存有効期間6ヵ月以上)
  4. 在学証明の原本およびコピー
  5. 出席記録証明の原本およびコピー
  6. 成績表の原本およびコピー
  7. 研修計画書(中国語学習の目的・動機や学習計画などを中国語で記入)
  8. 財力証明の原本およびコピー

5.ビザ申請はまずオンライン登録

停留ビザ、居留ビザともに、2012年からビザ申請の手続きが一部オンライン化されました。
オンライン化に伴い、まず専用ウェブサイトでの登録が必要となっています。

まずこちらにアクセスして個人情報をオンライン登録。その後出来上がった申請書をプリントアウトし、署名や写真添付をして申請窓口に提出します。申請書は中国語と英語が併記されていますので、中国語が分からなくても大丈夫です。

ビザ専用ウェブサイト https://visawebapp.boca.gov.tw/BOCA_EVISA/
※左上の「一般査証申請(General Visa Applications)」をクリック

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