留学前に知っておこう 台湾の基本情報
台湾の基礎知識
台湾の概要
別称、「フォルモサ(Formosa、福爾摩沙)」、
「美麗島」とも呼ばれることもあります。
首都は台北市。
台湾は、気候が温暖で自然豊かな環境が多く、その上交通の便や治安もよいので(飛行機で東京から4時間弱、大阪から3時間弱の距離)、その近さや親日的なイメージから
、近年、日本人からの人気が高まっています。
そのため、多くの留学生が訪れる人気の留学先となっています。
中国語を学ぶ人なら一度は行ってみたいと思う場所ではないでしょうか。
日本との時差は-1時間。(日本の方が1時間早い。)
台湾にはサマータイム制度はありません。
大阪(関空)から台北(台湾桃園国際空港)への所要時間は約3時間。
東京からでも約3時間半で着きます。
台湾を治めている中華民国は、民主共和国。
現在、日本政府は台湾(中華民国)を国家とは認めてはいないのですが、
民間では年々国際交流が盛んになってきています。
下図の国旗は、「青天白日満地紅旗」といって、赤(民族主義・自由)、
青(民権主義・正義)、白(民主主義・友愛)、白い太陽の光線は、
十二刻を表しています。
留学中に、現地の人との交流を深め、伝統文化に親しむためにも、背景にある基本知識を学んでおくことが大切です。
そこで、台湾について豆知識となる情報を集めてみました。
これに限らず興味のある分野はさらに掘り下げ、幅広い知識を持つ「台湾通」を目指してみませんか?
人口
全体の人口は約2343万人、首都の台北市だけでも約266万人もの人々が暮らしています。(2014年末現在。内政部データより)
<都市別>
新北市:397万人
高雄市:278万人
台中市:272万人
首都の台北市は270万人で、都市では4番目。全人口の約70%が都市部に集中しています。
外国人居住者
内政部の統計によると、台湾の外国籍者数(中国大陸・香港・マカオ籍を除く)は2014年末現在で80万943人(前年同期比10.45%増)。うち82%が東南アジアからの来台者です。
日本人は国籍別で5番目に多い数ですが、停留ビザでの入境者の中ではトップとなっています。
<国籍別>
1位:インドネシア(24万8765人)
2位:ベトナム(18万8338人)
3位:フィリピン(11万9963人)
4位:タイ(7万764人)
5位:日本(4万5961人)
<所有ビザ別>
居留ビザ:66万393人(1位:インドネシア、2位:ベトナム、3位:フィリピン)
停留ビザ:13万1148人(1位:日本、2位:アメリカ、3位:マレーシア)
面積・位置
沖縄県の南西部、中国の福建省の向かいにある島で、面積は約3万6000㎡、 おおよそ日本の九州くらいの大きさです。
教育レベル
15歳以上の人の教育レベルは、「大専(学位の授与されない高等教育課程)」以上が41.7%を占めトップ。
比率はこの10年で11.2ポイント上昇しました。(2014年末現在。内政部データより)
歴史
南太平洋系民族などが住み着いていた時代から17世紀になってオランダなどの支配下に入りました。のちに鄭成功がオランダ勢力を追い出し統治しましたが、清朝によって倒され、その領土に組み込まれました。
日清戦争の結果、下関条約(1895年)で台湾の割譲が決まり、50年に及ぶ植民地時代が始まりました。第二次大戦の敗戦により日本が撤退、国民党率いる中華民国の統治下となったあと、中国大陸から多くの人が移住し、もとからの住民との間で溝が深まりました。
1949年に大陸で共産党が中華人民共和国を成立させると、中華民国政府は台北に首都を移し、それに伴って数百万人ともいわれる人々が台湾に逃れました。1980年代から民主化が進み、1996年以降には国民の直接選挙による総統選が行われるようになりました。
宗教
仏教、道教、キリスト教など。
米国国務省による『世界の宗教の自由に関する報告』(2003年)の調査によると、台湾の二大宗教は仏教と道教であり、信徒数は仏教徒が約548万人、道教徒が454万人と推計されている。
言語
台湾では一般的に「國語(華語)」を使用しています。 一部(主に南部)では「台湾語」を使う地域もありますが、使用する人は年々減っているそうです。
台湾国語は「國語」は北京語をベースとしてつくられた言語で、中国で使用している「普通語」と酷似しています。
台湾華語とも呼ばれています。
中国大陸の標準語である「普通話」と基本的には同じで、コミュニケーション上の支障はありませんが、伝統的な繁体字を使う点や発音記号(ボポモホ)が異なる点のほか、発音、語彙・言い回しの一部で「普通話」にはない特徴があります。
いわゆる台湾語とは福建省南部で話されているミンナン語から派生した言語です。
17~19世紀に福建省から移住してきた人々によって広まりました。
客家語は古代中国の王族の末裔とされる客家人が使用する中国語の方言で、古代の漢族語を今に伝えていると言われています。
台湾の対外関係
中華人民共和国が国際連合に加盟の際、台湾は国際連合から脱退しています。その後、多くの国が中華人民共和国と国交を結ぶと同時に台湾との正式な国交を断絶しています。
現在、外交関係にある国は太平洋やカリブ海の小国を中心に22か国だけになっています。
<大洋州>
ツバル、ソロモン諸島、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国、キリバス共和国、ナウル共和国
<欧州>
バチカン
<中南米・カリブ>
パナマ、ドミニカ共和国、グアテマラ、エルサルバドル、パラグアイ、ホンジュラス、ハイチ、ベリーズ、セントビンセント、セントクリストファー・ネーヴィス、ニカラグア、セントルシア
<アフリカ>
スワジランド、ブルキナファソ、サントメ・プリンシペ
※日本は1972年の日中国交回復に伴い台湾と国交を断絶しましたが、その後も日台間の経済・文化交流は続けられています。
天気・気候
台湾は北回帰線を挟んで南北に、熱帯・亜熱帯と分かれています。
台北市は一年を通して温暖で過ごしやすい気候です。
夏の台風シーズンや1月~2月には急に冷え込むこともあるので、長袖のニットが必要になることも。
温暖な気候と島国という特徴から、台湾にしか生息しない動植物が多いのも特徴。
特に熱帯地域での自然観察はとても面白いと日本人にも好評です。
台湾と東京の気温比較
台湾と東京の降水量比較
交通機関
大学までの交通機関は台北を中心に考えるのが一番です。
まず台湾桃園国際空港から台北まで、つぎに台北から大学の最寄の駅までと2ルートに分けて調べてみましょう。
基本的には日本の交通機関と似ているので、大学までの交通ルートを図にしておくと現地についてから理解するのは難しくありません。
台湾の交通機関の詳細はこちら
現地到着後、プリペイド式プリペイド式の交通カード 悠遊カード(EASYCARD)を購入しておくと便利です。
インターネット・通信環境
台湾のインターネット普及率は高く、
MRTやカフェなどで気軽にWi-Fi回線を利用できます。
学生のスマートフォン保持率も急上昇中。
(人気なのはHTC社のものだとか…)
台湾のインターネット詳細はこちら
一般的に販売されているスマートフォンや携帯電話は
SIMフリーのものなので、SIMカードさえ交換すれば
世界中どこでも使えるというメリットがあります。
ただし、スマートフォンは旧式の携帯電話と比べて非常に高額です。
電子市場で中古品を購入することも出来ますが、
正規店で新商品を購入するとなるとNT$15,000ほどかかることもあります。
また、台湾は電話回線も安定しているので、国際電話をかける際にも途中で切れるという心配はいりません。
例えば、KDDIさんのスーパーワールドカードを利用して台湾から日本へ電話をかけた場合、
一般電話あてなら8~13円/分、携帯電話あてでも8~16円/分で通話できます。
その他、Skypeを利用すればPCやスマホから無料で通話をかけることも出来ますので、
通信機器を上手に活用して、コミュニケーションをとるようにしてください。