より安価に台湾体験

ここでは、まず現地の物価水準を把握しておかなければなりません。
そのため、台湾と日本の大学にかかる費用を比較したうえで、 安価な留学の実現するさまざまな手法をご紹介しています。

台湾留学は格安? 授業料の比較レポート

ヨット台湾への留学は、日本の大学で学ぶより学費はかなり抑えられます 。
では実際に、日本と台湾の大学でどのくらい費用が違ってくるのか、最近の調査データをふまえて比較してみました。

日本の大学の学費

まず、日本の大学の費用水準を見てみましょう。

国立大学の学費

国立大学の授業料および入学料は、文部科学省が定める標準額をもとに、各大学が一定の範囲内でそれぞれ定めることになっています。
この標準額と同額に設定する大学が多数ですが、学部や専攻によって若干の差も生じています。

(以下の表は文科省の2010年度データより)

授業料(年額) 535,800円(標準額)
入学料 282,000円(標準額)
合計 817,800円

私立大学の学費

文科省が公表した私立大学入学者の初年度納付金(2013年度)に関する調査結果は以下のようになっています。

区分 授業料 入学料 施設設備費 合計
文科系 742,478円 246,749円 160,019円 1,149,246円
理科系 1,043,212円 265,595円 187,236円 1,496,044円
全体平均 860,072円 264,390円 188,063円 1,312,526円

※平均額(定員1人当たり)
※調査対象:私立574大学(短期大学は含まず)

授業料の全体平均は年間約86万円ですが、文系と理系の差が大きくなっており、理系では100万円を超えています。

台湾の大学の学費

続いて、台湾の大学はどうでしょうか? 留学先として人気の高い国立の台湾師範大学と私立の淡江大学を例に、それぞれ学費の内容を見てみましょう。

国立台湾師範大学の場合

1学年は2学期制となっていて、秋学期(9月中旬~1月中旬)、春学期(2月中旬~6月中旬)に分かれています。
学期ごとに学費や雑費が決められています。

2014年度 学士課程の学費(1学期)
区分 授業料 雑費 合計
文科系 33,380NT$ 13,800NT$ 47,180NT$
理科系 33,700NT$ 21,060NT$ 54,760NT$
工学系 33,700NT$ 21,500NT$ 55,200NT$

※修業年限を延長した場合や専攻によって追加費用がかかります。

年間(2学期分)の学費・雑費の合計額
94,360~110,400NT$

これを日本円に換算すると 約376,000円~約439,000円 (2015年6月11日現在の為替レート:1NT=3.98円で計算。以下同) となります。

日本の私立大学の平均授業料(約86万円)と比べると半分以下、国立大学(約54万円)と比べても7~8割の水準にとどまっています。

私立淡江大学の場合

2015年度から、外国籍の新入生の学費・雑費は台湾籍学生の1.2~1.3倍の金額が適用されることになりました。台湾師範大と同じく、1学年2学期制です。

<2015年度の募集要項より> 学費・雑費(1学期)
区分 授業料 雑費 合計
文系
(英語による学士課程含む )
39,000NT$ 7,880NT$ 1,350NT$
理科系 40,800NT$ 13,460NT$ 1,480NT$
工学系 40,800NT$ 13,920NT$ 1,480NT$

※1単位当たりの追加費用

年間(2学期分)の学費・雑費の合計額
93,760~109,440NT$

日本円に換算すると 約373,000円~約436,000円 となります。
これに単位ごとの「学分費」などの追加費用がかかりますので、上記の台湾師範大と比較すると学費は高くなるでしょう。

日本・台湾の授業料比較

これまでのデータをまとめると、以下のようになります。

相対的に見て、国立、私立ともに学費は台湾の大学が大きく下回っており、卒業までの4年間ではさらにその差が顕著になっています。

また、台湾の大学では入学金がかからないこと、寮費や食費などの生活費が低いことなどを考慮すれば、4年間でかかるトータルの費用は日本より大幅に抑えられるでしょう。

加えて、台湾教育部や各大学などが実施する奨学金制度を利用できれば、費用負担はかなり軽くなります。

項 目 日本 (国立) 日本(私立) 台湾(国立師範大) 台湾(私立淡江大)※
    文系 理系 文系 理系 文系 理系
授業料 (年間) 約54万円 約74万円 約104万円 約38万円 約44万円 約37万円 約43万円
授業料 (4年) 約214万円 約297万円 約417万円 約150万円 約174万円 約149万円 約173万円

※台湾では、このほか単位当たりの追加費用(学分費)がかかります。

格安留学のいろいろな方法

青空と道留学というと非常にお金がかかるイメージがありますが、世界的に見ても高額な日本の高等教育機関の費用と比べると事情は変わってきます。

特に、物価水準の低い台湾ではより少ない費用負担で留学を実現でき、異文化体験を通じて国際的視野を広げることのできる貴重な学生生活となることでしょう。

また、授業が英語で行われるカリキュラムを選択することで、中国語圏にいながら英語を習得することも可能です。
ビジネス現場で注目度の高い中国語と英語、この両方を身につけることも夢ではありません。

台湾は学費や滞在費がリーズナブルな留学先の一つに挙げられますが、さらに留学費用を抑える効果的な方法をいくつかピックアップしました。

地方都市を選ぶ

台湾は大都市でも生活費は日本より安く抑えられますが、地方都市ではさらに安い傾向があります。
住む場所によって利便性は違ってきますが、お金を浪費しやすい繁華街を離れて田舎でのんびりと留学生活を楽しむのもおすすめです。

奨学金制度を利用する

台湾当局が実施するものや各大学が募集するものなど、さまざまな奨学金がありますので、自分の留学プランに合わせて検討してみましょう。

台湾教育部による奨学金について 

日本政府による奨学金について

渡航費を抑える

往復の航空チケット代は、留学費用の中でも比較的大きなウエートを占めます。日本からはピーチ、ジェットスター、スクート、タイガーエア台湾、バニラエアなどのLCC(格安航空会社)が就航していますので、利用を検討するのも一つの手です。

宿泊費を抑える

台湾では費用の安い留学生寮に住むこともできますが、アパートやマンションを借り、ルームメイトとシェアすれば、さらに宿泊費を抑えることも可能です。
賃料が高い市中心部や駅近の立地を避けてもいいでしょう。
ただし、治安面や設備面も考慮し、学業に影響の出ない範囲で選択しましょう。

集中的に学んで留学期間を短縮

中国語を学ぶ語学留学では、各大学のコースによって週当たりの授業時間数が異なるほか、マンツーマンコースを選べる学校もあります。
相互学習のパートナーを探したり、家庭教師を雇ったりして空いた時間も勉強すれば、学習効果は格段に上がります。
集中して取り組むことで、滞在期間を短くしてトータル費用を抑えることもできるでしょう。

短期集中コースの事例

台湾師範大学 国語教学中心

<レギュラーコース(3か月)>
授業数:10時間/週
授業料:25,200NT$

<マンツーマンコース(3ヵ月)>
授業数:2~10時間/週
授業料:16,800~84,000NT$

台湾大学 文学院・語文中心

<12週コース>
授業数:15時間/週
授業料:35,000NT$

ワーキング・ホリデー制度を利用する

台湾とのワーホリ制度は2009年に導入され、年間で2000名の受け入れ枠があります。

アルバイトで生活費を補いながら、語学の勉強や休暇を楽しむことができ、最長で360日滞在できます。
日本ワーキング・ホリデー協会によると、滞在期間中、3ヵ月のみ語学学校で学ぶことが可能です。

また、ワーホリビザでは労働が認められるため、職種(風俗関係を除く)や時間に制限なく働くことができます。
ただし、年間を通じてフルに就労することは原則認められません。
「休暇&バイトで台湾を満喫! ワーキング・ホリデーのすすめ」

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