渡航前の留学準備
留学手続き
台湾の語学留学の場合、語学留学か正規留学(4年間)かで手続きの複雑さが異なります。
語学留学のほうは学校にもよりますが、ある程度の中国語力または英語力があれば自分で手続きすることも可能でしょう。
正規留学の場合は、提出書類も多く、試験がある場合もあるのでサポート会社を介した方が安心かもしれません。
当社の場合留学準備は、まずカウンセリングからはじめます。
カウンセリングの中で、留学スタイルや留学先の大学を決定し、 決定後に入学申請に必要な書類を手配します。
決められた期間内に留学先へ書類を提出し、結果を待ちます。
早ければ10日程度、遅くても1ヶ月以内には「入学許可証」が届きます。
後はビザの申請をし、航空券の手配をして渡航日を待つだけです。
台湾の語学留学の場合、申請期限が開講初日の2~3ヶ月前に設定されていることが多いので、 行きたい大学の開講日から逆算して、4~5ヶ月前には準備に取りかかった方が良いかと思います。
また、学位留学の場合は申請期限が1~3月頃に集中していますので、 9月頃には準備を始める必要があります。
入学条件
大学での語学留学となると学歴が条件に含まれますが、語学学校であれば学歴不問ですので中学校卒業でも入学可能です。
本科留学の為の入学試験の場合は、語学レベルが基準に達しているかの筆記試験に加え、面接では自己紹介、志望理由、学習計画、将来の夢など、日本の面接とさほど変わらない内容です。
一般の語学留学の場合は、入学後にクラス分けを目的としたレベルチェックの試験が行われます。よって、初心者の場合は全く回答できなくても問題ありません。
留学の効果をあげるために
留学が決まり、それまで何か事前に勉強した方が良いのか悩む方も多いです。全くの初心者の場合は、独学で変な発音を覚えてしまうくらいなら何もしない方が良いとか、様々な考えがあります。
台湾へ留学する以上、「繁体字」に触れる機会が多くなりますので、「簡体字」での授業を予定されていても、「繁体字」について少しは勉強された方がご自身の為かもしれません。
また、台湾という国について、歴史背景や文化を理解する事もお勧めです。
必需品・準備する持ち物
【必需品】
・ パスポート、ビザ
・ 入学許可証
・ 証明写真(登録するのに必要。)
・ お金(授業料・登録料・当面の生活費など)
・ 筆記用具
・ パソコン
・ 数日分の衣服
・ 数日分の洗面道具
日用品や食品は現地で購入できます。
部屋に備え付けの日用品がないはずなので、 現地に着いたその日のうちにトイレットペーパーなどを買いに行くことになるはずです。
【持っていくと便利なもの】
・ 電子辞書
・ デジタルカメラ
・ 日本で使っていた携帯電話、充電器
・ ガイドブック
電子辞書は授業中に重宝します。
部屋では中中辞典、授業中は電子辞書と使い分けると良いでしょう。
意外と便利なのが携帯電話。電話帳にもなるし、電卓や目覚まし時計にもなる優れものです。
持ち物リストの詳細はこちら
~スケジュール事例~
留学を決めたなら、まず大まかな準備のスケジュールを立ててみましょう。
事前に必要な手続きや用意すべきものを確認し、順序立てて一つ一つクリアしていくことで、効率的に留学準備を進めていくことができます。
一般的なスケジュール例をご紹介しますので、自分なりの留学プランに合わせてアレンジしてみてください。
準備のスケジュール
留学時期・行き先(学校)を決める
↓
奨学金の検討
↓
入学・ビザ申請する
↓
持ち物をそろえる
↓
お金の管理方法を決めておく
↓
出発
1.留学時期を決める
留学プランの柱となる重要な部分です。
しっかりと自身の目標を見定めて、希望の留学スタイルにできるだけ近づくよう情報収集に努めましょう。
<入学時期>
語学留学は比較的自由に選べますが、大学や大学院で専門分野を学ぶ正規留学は、出願期間が各大学で決まっていますので、事前に確認してください。
例)国立台湾師範大学の場合
語学留学
春季、夏季、秋季、冬季クラスおよびサマークラスに分かれており、それぞれ申請締切日が決められています。
中国語教育に定評のある人気校ですので、早めの申請が必要です。
2015年の開講スケジュール(例)国立台湾師範大学の場合)
春季クラス | 夏季クラス | サマークラス | |
---|---|---|---|
開講期間 | 3月1日~5月31日 | 6月1日~8月31日 | 7月1日~8月31日 |
申請締切日 | 1月15日 | 4月15日 | 5月15日 |
新入生登録日 | 2月24、25日 | 5月21、22日 | 6月22、23日 |
始業日 | 3月5日 | 6月3日 | 7月1日 |
※申請締切日はビザ申請が必要な場合。ノービザ入境者などは別途締切日が設けられています。
※新入生登録日には諸費用の支払いも行います。
正規留学
オンライン申請の期間
2015年度秋入学の場合・・・2014年12月3日~2015年3月16日
2016年度春入学の場合・・・2015年8月1日~2015年11月2日
2.奨学金の検討
留学費用を軽減する一つの方法として、奨学金制度の利用があります。
台湾の教育部が実施するものや、各大学が独自で設けているものなどさまざまな奨学金があり、それぞれ申請条件や応募時期も異なります。
語学力が求められる場合もありますので、相応の中国語能力を身につけておく必要があります。
上記の国立台湾師範大学の場合、入学申請の際に同時に奨学金を申請することができます。
奨学金の詳細情報はこちら
3.入学・ビザ申請する
<入学申請>
行きたい学校が決まったら、HPを確認して入学申請に必要な書類を集めましょう。
パスポートのコピーや残高証明書など、学校によって必要書類は異なり、健康診断書が必要なケースもあります。
正規留学の場合は書類審査を受けるための成績証明などが必要となります。
「みんなの疑問を解決! 台湾留学の手続きマニュアル」
<ビザ申請>
入学が許可されると、大学側から入学許可書が送られてきます。
大学の語学学校で学ぶ語学留学生は語学研修ビザ(停留ビザ)を取得できますので、この入学許可書のほか必要書類をそろえてビザの申請をしましょう。
停留ビザ申請時には帰国便の航空チケットの提示が必要になります。
正規留学の方は居留ビザを申請しますが、必要書類の中に所定フォームによる健康診断書が含まれます。
英文の診断書作成には時間がかかる場合もありますので、余裕を持って準備しましょう。
ビザ申請の窓口は東京の台北駐日経済文化代表処のほか、札幌、横浜、大阪、福岡、那覇の各支所に設けられています。
「台湾留学へ向けた準備 ビザについて」
「いざ台湾留学! 健康診断書の基礎知識」
4.持ち物をそろえる
滞在中に必要なグッズをそろえて行きましょう。
衣料品や日用品は季節に合わせて当面必要なものを用意し、あとは現地で調達してもいいでしょう。
渡航先にスマートフォンやパソコンを持参するなら、現地のネットを利用するための準備をしておきましょう。
ポケットWi-Fiルータをレンタルしたり、購入したりしておくのも一つの手です。
また事前に「Taipei-Free」や「iTaiwan」といった台湾の無料Wi-Fiサービスのアカウントを申請しておけば、現地のアクセスポイントですぐにネットが使えるようになります。
「台湾留学はこれで準備OK! 持ち物チェックリスト」
「気軽に利用してみよう 台湾のインターネットサービス」
5.お金の管理方法を決めておく
学費や生活費などの滞在費をどうやって現地に送金し、管理するかを考えておきましょう。
長期になるほど金額も大きくなりますので、そのまま持ち込んだり、現地で持ち歩いたりするのはリスクが伴います。
クレジットカードの海外キャッシングサービスを利用するなら、事前に利用枠を確認しておきましょう。
また同様に海外のATMで現地通貨の引き出しができるデビットカードを作っておいても便利です。
「まとまった金額の送金や両替はどうする?」
6.出発
語学留学生の場合、授業が始まる1~2週間ほど前に入学登録を行い、学費の支払いやクラス分けのためのレベルチェックなどをします。学校が設定している日程を確認して渡航スケジュールを立てましょう。
例)国立台湾師範大学のスケジュール
2015年の夏季クラス(2015年6月1日~8月31日)
4月15日 申請締切日(ビザ申請が必要な場合)
5月18日 申請締切日(ノービザや居留資格所持者の場合)
5月21~22日 新入生登録、諸費用の支払い
6月 2日 オリエンテーション、時間割の受領
6月 3日 始業日