日本を離れ、遠く南の台湾で留学生活を送るには、ビザや入学申請をはじめ現地での生活に不可欠なさまざまな手続きが必要になります。 渡航や留学経験がない方にとっては、まさに分からないことだらけ。 そこで、ここでは台湾留学に関する一連の手続きをまとめました。

どんな手続きが必要?

渡航前から留学の初期段階で必要になる手続きは、主に以下のものが挙げられます。
このうち、ビザや入学申請の手続きはたくさんの必要書類を集めなければならないという点で、多少手間と時間を要するかもしれません。

留学先の選定も含め、余裕を持ってスケジューリングしましょう。
現地に入ってからの手続きは、日本語が通じないことも想定し、必要書類など事前の情報収集が大切です。

渡航前の手続き

入学申請

中国語を学ぶ語学留学生と大学・大学院で専門分野を学ぶ正規留学生とでは入学手続きの方法も違ってきますが、ここでは語学留学のケースを例に挙げてみます。
なお、必要な書類は大学によって異なりますので、留学先の大学の入学案内をご確認ください。

例)台湾師範大学の国語教学中心(MTC)の場合 高卒資格またはそれに準ずる資格を持つことが入学の条件です。
MTC側の資格審査を経て入学許可書が発行されますが、人気校であることやビザ取得に要する時間を考慮し、できるだけ早めに申請しましょう。

必要書類
項 目 備 考
入学申請表(写真付)と言語背景調査表
入学申請表の主な項目(中国語または英語で記入) ・氏名、住所などの個人情報 ・最高学歴 ・希望コース ・学習動機 言語背景調査表の主な項目 ・授業の希望の時間帯(第3希望まで選択) ・中国語の学習歴 ・現在の中国語レベルに関する簡単な設問

申請書類の詳細とダウンロードはこちら
高校卒業証書のコピー
財力証明の原本 3ヵ月以内に銀行から発行された預金残高証明書、残高2500米ドル相当以上 本人または親族名義(親族の場合は経済援助を同意しサインした保証書の添付が必要) ※預金残高証明書の発行手続き(りそな銀行の場合) 銀行の窓口へ届出印を持って申請 ⇒ 1週間から10日後に郵送 (発行手数料がかかります)
パスポートのコピー

これらの書類をそろえ、下記の宛先に郵送します。
なお、コースごとに申請締切日が設定されていて、締め切り当日までの必着となっていますのでご注意下さい。

郵送先:台北市和平東路一段162号 国語教学中心(収)

ビザ申請

台湾当局が指定する大学付属の語学学校で中国語を学ぶ語学留学生は、「語学研修査証(停留ビザ)」を取得できます。

このビザがあれば語学留学目的で90日間滞在可能で、また必要に応じて最長90日間の延長もできます。
ここでは、この停留ビザの手続き内容をご紹介しましょう。

必要書類
項 目 備 考
入学許可書の原本とコピー 台湾教育部が認可する大学の語学センターのみビザ発給可能
パスポートとコピー 残存有効期間が6ヵ月以上
ビザ申請書 下記サイトにアクセスして個人情報をオンライン登録し、作成した申請書をプリントアウトします。本人の署名と写真添付が必要。

ビザ専用ウェブサイトはこちら
(左上の「一般査証申請(General Visa Applications)」をクリック)
写真2枚 4㎝×5㎝、6ヵ月以内に撮影したもので、背景が白のカラー写真
(ビザ申請書に貼り付け用)
財力証明の原本とコピー 預金残高証明など
帰国用の航空(乗船)券 次の目的地となる第三国への航空(乗船)券でも可

これらの書類を持って、領事業務を行っている下記の台北駐日経済文化代表処(東京)または支所(札幌、横浜、大阪、福岡、那覇)で申請しましょう。
本人または代理人が直接窓口へ出向く必要があります(郵送申請不可)。

シングルビザとマルチビザから選べますが、何度でも出入国できるマルチビザがおすすめです。

ビザ発給手数料(2015年4月現在)
シングル :  6000円
マルチ  : 11900円

申請翌日の発給となります。
即日発給を希望する場合は手数料を50%上乗せした特別料金で支払います(申請時間によっては即日発給不可)。

台北駐日経済文化代表処
住所
東京都港区白金台5-20-2
電話

渡航ビザ関係
03-3280-7800~1
ホームページ
http://www.roc-taiwan.org/JP/
台北駐日経済文化代表処・札幌分処
住所
札幌市中央区北4条西4-1 伊藤ビル5F
電話
011-222-2930
ホームページ
http://www.roc-taiwan.org/JP/OKD
台北駐日経済文化代表処・横浜分処
住所
横浜市中区日本大通り60番地 朝日生命横浜ビル2F
電話
045-641-7736~8
ホームページ
http://www.roc-taiwan.org/JP/YOK
台北駐大阪経済文化弁事処
住所
大阪市西区土佐堀1-4-8 日栄ビル4F
電話
06-6443-8481~7
ホームページ
http://www.roc-taiwan.org/JP/OSA
台北駐大阪経済文化弁事処・福岡分処
住所
福岡市中央区桜坂3-12-42
電話
092-734-2810
ホームページ
http://www.roc-taiwan.org/JP/FUK
台北駐日経済文化代表処・那覇分処
住所
那覇市久茂地3-15-9 アルテビル那覇6F
電話
098-862-7008
ホームページ
http://www.roc-taiwan.org/JP/NA

海外旅行傷害保険の加入手続き(任意)

留学中の万が一の病気・ケガなどに対応できる海外旅行傷害保険は、留学生活に安心をプラスする方法として加入を検討される方も多いのではないでしょうか。
提携先の病院でキャッシュレスで治療が受けられたり、盗難や破損の補償が付いていたりと、いざという時の便利なサービスが特長です。

この手の保険を取り扱っている会社は多数あり、オンライン契約ができるなど加入手続きも簡単です。
このうち、複数の保険会社が集まっている空港の窓口での手続きをご紹介しましょう。

関西国際空港の保険カウンター

手続きに必要なもの:パスポート
保険料の支払い:現金(日本円)またはクレジットカード
所要時間:5~10分程度

その場で証券を発行してもらえます。
また途中で解約して差額保険料が発生した場合は、保険加入したカウンターで返金を申請することも可能です。

※営業時間は変更になる場合もあります

第1ターミナルビル4階
保険会社 東京海上日動 AIU損害保険 三井住友海上 損保ジャパン日本興亜
場 所 北カウンター 中央北カウンター 中央南カウンター 南カウンター
営業時間 7:15~16:00 7:15~23:40 7:15~21:30 7:15~16:00
第2ターミナルビル
保険会社 AIU損害保険・三井住友海上
場 所 保険カウンター
営業時間 5:30~21:00

渡航後の手続き

学校での登録

学校によって日程は違いますが、授業が始まる1週間ほど前に入学登録を行い、学費の支払いやクラス分けのためのレベルチェックなどをします。
学校から入学許可書と一緒にこの入学登録の案内も送付されますので、日程を確認して渡航スケジュールを立てましょう。

銀行口座の開設

海外生活で多額の現金を持ち歩いたり、滞在先に保管したりするのは不安が伴いますが、現地の銀行に預けておけば安心です。
ここでは、台北市に本社を置く大手商業銀行の中国信託商業銀行を例として、口座開設の流れをご紹介しましょう。

同銀行は台湾全土に144支店を展開。大手コンビニチェーンとして広い店舗網を持つセブンイレブンを中心にATMも設置しているので、現金の引き出しに便利です。
また、現地通貨のニュー台湾ドルのほか日本円の預金口座も開設できます。

①「統一番号」の取得

① まず、銀行口座開設に必要な「統一証号基本資料表」(俗に「統一番号」と呼ばれる)を取得します。
移民署の各地のサービスステーションで申請でき、費用はかかりません。

なお、この「統一証号基本資料表」は銀行口座開設のほか、税金申告、健康保険加入、運転免許証取得などの手続きに必要なものです。

例)移民署 台北市サービスステーション
保険会社 台北市中正区広州街15号
場 所 代表:02-2388-9393
留学生の相談受付:02-2388-3929
外国人の生活相談ホットライン:0800-024-111
営業時間 月~金 8:00~17:00
必要書類

・申請表 1部 (住所、氏名、国籍など簡単な項目を記入)
・パスポートおよびコピー1部

②口座開設の手続き

次に、居住地の最寄りの支店で口座開設手続きをします。

以下は手続きに必要なものです。

預金口座開設(ニュー台湾ドル) ・合法的な出入国記載のある有効なパスポート
・「統一証号基本資料表」
・印鑑
預金口座開設(外貨) ・パスポート(または居留証)
・「統一証号基本資料表」
・印鑑

※このほか、口座開設時に必要な預金として現金を持参しましょう

停留ビザ延長手続き

停留ビザで入国した語学留学生は90日間滞在が可能ですが、まだ授業が残っている場合や次のタームも引き続き勉強する場合など、必要に応じて最長90日間の延長を申請できます。
つまり入国翌日から起算して、180日までは停留ビザで滞在が可能です。

1ターム(3ヵ月)の予定で留学した方も、入学前の登録手続きなどの期間を入れると停留日数が90日を超える可能性があります。
継続して留学を続けたい場合はこの延長手続きを申請しましょう。
なお、ノービザ(有効期間90日)で入国した場合は原則延長不可ですのでご注意ください。

停留ビザの詳細はこちら

申請先 移民署の各サービスステーション(居住地を管轄する窓口)
申請手順 停留期限が切れるまでの15日以内に、以下の書類を持って申請します。
必要書類

このほか、ビザの手続きなどについて分からない事は、学校の事務局に相談してもいいでしょう。
台湾大学の国際華語研修所では、日本人留学生向けに専用デスクを設けて現地生活に関するサポートを行っています。
学校側のこうしたサポートを積極的に活用して、スムーズに手続きを進めましょう。

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